先日、セルモーターが回らなくなりしばらく入院していたGT君。
無事退院出来ました。
原因はセレポンプとアキュムレーターの消耗による油圧の低下。
一定以上油圧が上がらないと、安全策としてセルモーターに電圧が行かない仕組みになっているようで、
セレスピードの経年トラブルとしては定番モノだったようです。
特にアキュムレーターは変態シトローエンのエアサスにも使われている鉄のボールみたいなやつで、
恐ろしいことにアルファ純正では単体ではパーツは出ず、ユニット丸ごと20万超えという逸品。
今回お願いしたモストロコルサ様では、上手く流用のアキュムレーターを使って割安で進めてくれました。
他にもセレユニットのOリングや油圧ホース等も滲みが出ていたので交換してもらい、
締めてお値打ち価格の15諭吉ほど。
戻ってきたGTは快調、セル一発は勿論シフトの動きもカッチリした印象です。
エンジンも以前行ったインジェクション交換やインテーククリーニングでスムーズ&パワフル。
久々に乗ってみると実に楽しい、いいクルマです。
次回は足回りをなんとかしたい、キコキコ言い出してるしブッシュやブーツもそろそろだし。
ローターも、タイヤも寿命が近いからなあ。ああザルに水汲んでるような気もするけど、楽しいからいいや。
でももうちょっとパワーが欲しいな、と前から思ってまして。
エンジンの調子が良くなったので、少しだけ手を加えてみました。
普通なら片手じゃ足りないくらいのCPUチューン。
アメリカ製の怪しい外観のものですが、みんカラで見るとすこぶる評判が良いんです。
業者さんが日本語の説明文つけて売ってるものもありますが、HPで直接申し込みすればDHLの送料含んで
100ドルちょい。
当方の中学生英語でもなんとかalfaGTの2006年型をオーダー出来ました。
HPでマフラーを替えてることでシュミレートするとパワーは10馬力以上上がるらしい。。。そんなバナナ。。
で、4日もしたら届きました。流石DHL、早いね。
この情けない名前とロゴデザイン。ケースも学研の付録みたいです。怪しさ爆発。
こんなのでホントにパワーアップするのかいな。
装着は簡単です。
このケースから出ている4本の電線をOBD2カプラーに接続するのですが、
このキットのままだと車体カプラー裏側のコードに赤い割り込みカプラーで圧着するやり方になります。
個人的には信頼性に欠ける割り込み結線は避けたいですし、後でわかりましたがalfaGTのOBDカプラーは基盤に固定されており、裏側のコードには接続出来ません。
で、OBD2カプラーのオス側を購入。VOLOのHPでもオプションで同時に買えますが、10ドルほど。
アマゾンで600円で売ってたのでケチってそちらを購入しておきました。
が、あとで良く見たら大陸からの発送で半月かかるそうです。アチャー。。
で、待ちきれず土曜日時間もあったのでアキバのマルツデンキまで買いに行きました。
カプラーやスイッチ、ないものはない専門店です。
これがカプラーのオス。端子をばらしてコードに圧着、裏からかちり、と嵌め込めば完成。
16ピンのどこに配置するのか、は車種によって様々。
GTは4番に黒、7番に白、15番に緑、16番に赤、でした。
この位置はGTVや147とも違っていて、よく調べてから進めましょう。
ここで間違ってショートしたりで、えらいことになっても自己責任です。
熱収縮チューブで4本をまとめました。やはり怪しい。
後はクルマのOBD2を見つけ、差し込むだけ。GTはハンドル右下のカバー内に有りました。
二段になってる黒い16ピンのものです。
そこにカプラーを挿し、ケースにあるモニターライトが点くのを確認。
ここは常時電源なのでエラーがあればここで発覚するはず。電源なども大丈夫のようです。
その後はエンジン始動。ちょっとドキドキでしたがあっけなくセルが回ってエンジンに火が入りました。
そこで初期化作業を行います。穴にピン等を入れ軽く押すだけ。
3分ほど読み込みしていますが、終わると点滅が止まるのですぐわかります。
後は200キロほど走込むことでユーザーの走り方を学習し徐々にパワーも上がってくる。らしい。
モニターランプを見るにはハンドル下にでも青いケースを貼り付けるそうですが、
コード長が足りないのでカバー内に入れちゃいました。あまりにアレなロゴはアルミ板を貼って隠しちゃった。
さて、どんなものか。
期待を抑えて走り出すと、、、
至って普通。ほとんど変わらない。
むむむ、いくらこれから学習といっても少し位は変わってないとなあ。
こりゃやはり気持ちの問題系かな、と思いつつ街中を淡々と走りました。
小雨なのでそこそこ渋滞、道が空いたと思っても鈍い軽が30キロ程でのろのろ、なかなか踏み込めません。
でも一点変わった感じがするのはスタート時のクラッチ。
今まではラフにアクセル踏むとジャダー気味になり、丁寧に発進していたのですがこれがジャダーが全然出ない。他にもシフトダウンのキレが良くなってます。
今までのセレのドタバタ感が薄れ、高級感というかスムーズさが増しました。
これもプログラムの影響なのでしょうか。
みんカラでも同じことを書いておられる方がいたのを思い出しました。
ちょっと広い道で前が空いたので踏み込んでみると、、高回転でも今ひとつ。
でも高回転警告灯が点滅してました。いや、オーバーレブはしていませんが何故か点滅。
でもその後は点滅はしなくなった。何かしらの学習をしたのかな。
踏み込んでスピードの伸びと加速感が上がってきました。
このあたりで30キロほどの走行。明らかに違います。こりゃ面白い。
中速以下はトルクアップ、滑らかなクラッチやシフトチェンジ。高回転は加速感が増し、伸びが良い。
結局今日はここで時間切れでした。
これで200キロまで成長してくれるなら大いに楽しみです。
でも気をつけないといけないのは、このチップは電源が切れると学習したデータも消えてしまうそうで、
バッテリー交換や不具合が出てイグナミザーの装着をしたりすると、初期化しちゃう。
ちょっと刹那的なものなんですね。でもこの価格でこんなに楽しめるのは大納得。
久々のヒット品でした。